ミドリ溢れる三浦半島も今は昔のお話し。開発の波で日々自然が減少する中、ここには別世界のような美しい景色が溢れ、動植物の生きる力を身近に感じ取ることができます。
さて到着した一行は早速散策へと向かいます。道中では紫陽花やひるがお、ほたるぶくろにシロツメグサ等、普段図鑑で見ている花をじっくりと観察できます。うるさい程に響く鳥の声。耳を澄ましウグイスの声を探したりもしました。
そして夕食後は本日のメインイベント。ホタルの沢へと向かいます。事前に学習会を開き、知識を得てからの出発です。
宿を発つ頃にはすっかり夕暮れに。ランタンと月あかりのみを頼りに山道を進みます。
道中ヒラヒラと舞うこうもりにも遭遇し歩く事15分、無事沢へと到着。小川一面緑に輝くヘイケボタル達のその美しさに、子ども達もしばし時が経つのを忘れてしまいます。そして同じ道を戻り無事に帰着。就寝時刻を迎えました。
笑顔の溢れた一日ながら、床に就いた子ども達は一瞬で夢の中へ。慣れない環境に思いの外疲れていたのかもしれません。そして迎えた翌日の今日。昨日とは打って変わっての曇天模様。
雲を通し微かに見える陽の光 |
昨日から幾度も進んだ道ながら、今日も新たな動物や植物に出会えます。そして目的地の自然センターでは様々なはく製や標本を見学しました。
耳や目、手の感触を利用して、存分に自然を十分に満喫した後は、思い出作り。オリジナルのキーホルダーを製作します。亀や金魚と様々な形をしたキーホルダーに各々色付けを行いました。
この日の記念となると嬉しいですね。さてあっという間の1泊2日。誰一人体調崩すこともなく、参加者全員が会を満喫できました。幼稚園バスが迎えに来て、いよいよ帰路へと向かいます。
バス停では再び大勢のご家族が迎えにお越しになっています。それまで笑顔の溢れていた子ども達にも思わず涙が溢れます。張りつめていた緊張の糸がほぐれた瞬間だったのかもしれません。
何れにしろ親元を離れ、そして初めての場所での外泊。子どもにとり大きな試練であった事は言うまでもありません。様々な課題を乗り越える度に、子ども達は自信と逞しさを備えてゆきます。
今回もまた一歩大人へと近づいた子ども達。ご自宅でも彼らを称え、大いに褒めて頂ければと思います。