2018年6月23日土曜日

▶また一つ試練を超えて

 6月も間もなく終わりを迎えるこの頃。年長の子ども達は1泊のお泊り会へと出発しました。ほとんどの子どもが親元を離れての初めての外泊。そんな彼らの不安を少しでも払しょくする為に教諭たちも試行錯誤を重ね、共にイメージトレーニングを重ねてきました。


そして当日。期待と不安の入り混じる中、元気に子ども達がやってきました。心地の良い青い空にも恵まれて、実に幸先の良いスタートです。いよいよ出発。窓の外では大勢のご家族が見送って下さいます。バスに揺られる事30分。目的地へと無事到着。美しい施設が子ども達を出迎えてくれました。










 ミドリ溢れる三浦半島も今は昔のお話し。開発の波で日々自然が減少する中、ここには別世界のような美しい景色が溢れ、動植物の生きる力を身近に感じ取ることができます。























 さて到着した一行は早速散策へと向かいます。道中では紫陽花やひるがお、ほたるぶくろにシロツメグサ等、普段図鑑で見ている花をじっくりと観察できます。うるさい程に響く鳥の声。耳を澄ましウグイスの声を探したりもしました。
 













 そして夕食後は本日のメインイベント。ホタルの沢へと向かいます。事前に学習会を開き、知識を得てからの出発です。





 





 宿を発つ頃にはすっかり夕暮れに。ランタンと月あかりのみを頼りに山道を進みます。











 道中ヒラヒラと舞うこうもりにも遭遇し歩く事15分、無事沢へと到着。小川一面緑に輝くヘイケボタル達のその美しさに、子ども達もしばし時が経つのを忘れてしまいます。そして同じ道を戻り無事に帰着。就寝時刻を迎えました。
 

 笑顔の溢れた一日ながら、床に就いた子ども達は一瞬で夢の中へ。慣れない環境に思いの外疲れていたのかもしれません。そして迎えた翌日の今日。昨日とは打って変わっての曇天模様。
雲を通し微かに見える陽の光
それでも雲は高く、散策には絶好の日より。朝食を頂いた後は自然観察センターへと向かいます。
昨日から幾度も進んだ道ながら、今日も新たな動物や植物に出会えます。そして目的地の自然センターでは様々なはく製や標本を見学しました。
 














 耳や目、手の感触を利用して、存分に自然を十分に満喫した後は、思い出作り。オリジナルのキーホルダーを製作します。亀や金魚と様々な形をしたキーホルダーに各々色付けを行いました。



   
 この日の記念となると嬉しいですね。さてあっという間の1泊2日。誰一人体調崩すこともなく、参加者全員が会を満喫できました。幼稚園バスが迎えに来て、いよいよ帰路へと向かいます。

  バス停では再び大勢のご家族が迎えにお越しになっています。それまで笑顔の溢れていた子ども達にも思わず涙が溢れます。張りつめていた緊張の糸がほぐれた瞬間だったのかもしれません。











 何れにしろ親元を離れ、そして初めての場所での外泊。子どもにとり大きな試練であった事は言うまでもありません。様々な課題を乗り越える度に、子ども達は自信と逞しさを備えてゆきます。
 今回もまた一歩大人へと近づいた子ども達。ご自宅でも彼らを称え、大いに褒めて頂ければと思います。