2020年11月6日金曜日

▶横須賀海岸線バスツアー

  普段は街を目いっぱい利用して様々な事を学んでいる子ども達ですが、自粛ゆえにそれもかなわず今年は少々勝手が違っています。その分幼稚園で充実した時間を過ごしてはいますが、そんな子ども達にご褒美と今回大型バスに乗り自分たちの街を周遊できることになりました。実は当日横須賀ロータリークラブが使用するバスを、当クラブのご厚意により午前中当園にお貸し頂ける事となったもので、クラス毎に分乗し観音崎を周り車窓の景色を楽しみます。子ども達の期待も大変なもので、朝から"大型バスに乗ってます♪”との声が響く程!さあ、早速幼稚園を出発して乗車地のヴェルニー公園へと向かいましょう。






数分の距離の道すがらでも様々なものに出会えます。艦首をかたどったモニュメント。いにしえの海軍時代を彷彿させますが、更に木立の先の岸壁には海上自衛隊多用途艦”えんしゅう”が待機していて、正に軍港として栄えたこの街の歴史を同時に感じ取れます。





小旅行の末、乗車地に無事到着。そこには本物の大型バスが待機していました。なんと年長組はオープントップバスへと乗車します。

バスを提供頂いた横須賀ロータリークラブ会員、ローターアクトクラブ会長方に深くお礼を差し上げた後、早速バスへと乗り込みます。



ところで乗車中の午前10時22分、港中に汽笛がこだまして停泊中の砕氷船しらせが厳かに動き出しました。これから近海待機を経てどちらに寄港することもなく南極へ向かうとの事。正に長い航海へ向け母港を発つその瞬間に立ち会えた訳です。


一方で子ども達も出発の時を迎えました。
自分たちがいつもいる場所暮らす街、しかし視点をちょっとずらしてみるだけで見え方捉え方はまるで変ってきます。







手に触れそうな近くに見える、意外なほど大きな信号機。海に佇む東京湾唯一の無人島”猿島”など、短い時間にもかかわらず身近すぎて見過ごしている物を改めて感じたり、連なるバスへ暖かく手を振って下さる多くの街の皆様とも出会ったりと、子ども達の脳裏に思い出が深く刻まれた様です。




幼稚園だけでは不可能なこの企画。多くの皆様のお力添えとこの街だからこそ実現でき、子ども達が自分の街を見つめ誇れる良い機会となりました。
お力添えを頂いたすべての皆様にこの場を借りて深く感謝を申し上げます。